水産養殖管理協議会はどのような団体でしょうか?

水産養殖管理協議会(ASC)は、責任ある養殖の認証およびラベル表示制度を管理する、独立した国際的な非営利団体です。ASCの主な役割は、世界自然保護基金(WWF)の「アクアカルチャー・ダイアログ(水産養殖管理検討会)」が開発した、責任ある養殖の世界基準を管理することです。ASCは国際連合食糧農業機関(FAO)により承認されており、ASCの事業は、国際社会環境認定表示連合(ISEAL)組織のメンバーとして、信頼できる基準設定の要件を満たしています。

ASCは、養殖生産者、水産物の加工業者、小売および食品サービス企業、科学者、環境保護団体、さらには消費者と協力して、以下の取り組みを行っています。

  • ASC養殖認証制度と水産物認証ラベルを通じて、責任ある養殖を承認し、その努力に報います。
  • 水産物購入時の環境と社会に配慮した最良の選択を促進します。
  • 持続可能性に向けた水産物市場の変革に貢献します。

ASCは、独立した立場を維持するために、第三者による独立した審査および認証制度と連携して事業を行います。つまり、ASC自体が水産養殖場を審査するのではなく、ASCとは別に認定を受けた認証機関が、証明書を発行します。この認証機関が養殖場を審査し、ASC基準を満たしているかどうかを判断します

なぜ水産養殖の認証が重要なのでしょうか?

世界の人口増加に伴い、魚の需要も増えています。魚は高タンパク、低脂肪、健康的で栄養価の高い食品です。

しかし、従来の天然漁業の方法では需要を満たすことができなくなってきました。水産資源は有限で、国連食糧農業機関(FAO)の報告によれば、89%以上の海水魚が限界まで漁獲されている、あるいは乱獲されているということです。

水産養殖には、天然漁業への負荷を軽減しつつ、世界の需要を満たす力があります。養殖は、世界で最も急成長している食糧生産システムで、FAOによると、世界で消費される魚の半分以上が養殖魚です。

しかし、養殖魚に対する急速な需要の高まりで、新たな問題も出てきました。水産養殖は適切に管理されなければ、ずさんな現場運営、水質汚染、地域生態系の崩壊、劣悪な労働条件など、さまざまな悪影響を引き起こす可能性があります。水産養殖業の成長が急速であればあるほど、環境や地元コミュニティに与える影響が大きくなります。

より適切に管理された養殖を促進することで、環境的および社会的影響を最小限に抑えながら、増大する需要に応えることができます。

ASCが設立されたのはいつですか?最初の水産養殖場が認証されのはいつですか?

ASCは2010年に、世界自然保護基金(WWF)とオランダの持続可能な貿易を推進する団体(IDH)によって設立されました。最初の水産養殖場が認証されたのは、2012年8月です。

ASCが他の認証制度と異なる点は何ですか?

ASCは、国際社会環境認定表示連合(ISEAL)の「社会環境基準設定のための適正実施規範」に準拠した、唯一の養殖水産物の認証およびラベリング制度です。

堅固な認証基準では、環境的および社会的パフォーマンスの重要な指標として、記録保持、監視、明確なパラメータなど、ベストプラクティスのパフォーマンスが求められます。ASCの審査手順は独立性、透明性を持ち、利害関係者との十分な協議の場を担保しています。

科学の進歩に伴い、より良い養殖管理方や技術の新たな情報を受け取るたびに、ASC基準も更新していきます。各基準は定期的に見直され、業界内のベストプラクティスに見合うか、あるいは超えるような、堅調な基準であり続けるよう努めています。

いずれのASC認証を取得した業者も、この認証制度を維持するには、定期的に更新審査を受ける必要があります。ASC認証の養殖場、そして、CoC認証取得業者はすべて、監査の時点で実施されている基準変更に、遅れずに対応しなくてはなりません。それ以前の一連の要件の下で認証された養殖場は、更新審査の時に新しい指標に準拠する必要があります。こうした制度は、継続的な改善に邁進する本制度の目標に完全に適合するものです。

水産養殖が及ぼす主要な影響の、どこにASCは焦点を当てていますか?

ASC基準は水産養殖の環境的および社会的影響を、最小限に抑えるための原則と判定基準が含んでいます。

  • 法的遵守(法律に従う、そこで操業する法的権利)
  • 自然環境および生物多様性の保全
  • 水資源および水質の保全
  • 動植物および野生個体群の多様性の保全(例えば、天然魚に脅威を与え得る養殖魚脱走の防止など)
  • 飼料およびその他の資源の責任ある利用
  • 適切な養殖と健康管理(抗生物質や化学物質を不必要に利用しない)
  • 社会的責任(例えば、児童労働の禁止、労働者の健康と安全、集会の自由、地域社会との関係など)

ASCが商品パッケージ用ロゴを提供するのはなぜですか?

消費者の選択は地球の環境に大きな影響を与えることから、ASCのロゴはASCの取り組みにとって重要なものです。

なぜASCは、インセンティブを作成し、責任ある養殖業務の努力に報いるように考案された、市場ベースの制度です。ASCロゴは、購入される魚が社会や環境への影響を最小限に抑えるよう責任を持って調達されたもので、CoC認証により、適切に管理された養殖場まで完全に追跡可能であることを、購入者に対して保証しています。

ASCラベルの付いた商品があれば、購入者は自分の価値観を共有する養殖業者を支援し、購買行為を通じて環境の健全性と労働者の権利に有益な貢献をしている、という購入者の自信につながります。このように、ASCロゴは、競争上の優位性を企業にもたらします。また、ASCロゴは、責任ある養殖水産物市場を先駆ける制度でその企業が成功していることの証明にもなります。

ASC認証の対象となる魚種はどれですか?

ASCは現在、環境および社会に対する潜在的な影響、市場価値、国際的な取引がある(見込みがある)などの条件をもとに選択された12魚種を対象としています。  サケ、ブリ・スギ類、淡水マス、スズキ・タイ・オオニベ、カレイ目の魚種、熱帯魚類、ティラピア、パンガシウス、二枚貝、アワビ、エビ、海藻がこれに入ります。

CoC認証とは?

CoC認証により、ASC認証の持続可能な水産物を取引するすべての流通業者、加工業者、小売業者は、効果的なトレーサビリティ(追跡可能性)システムを導入していることを担保します。ASCラベルの付いた水産物が、持続可能な、責任のある認証を取得した供給元から合法的に調達され、認証されていない水産物とは分別されていること、そして、養殖場から最終販売地点までのサプライチェーン全体にわたって追跡可能であることを、消費者に対して保証します。

効率性を最大化してコストを削減するため、そしてまた、サプライチェーンの多くの企業が天然と養殖の水産物双方を販売しているという事実を考慮した上で、ASCは、MSCと共通のCoC制度を導入しています。

ASC認証商品を物理的に取り扱う、あるいは販売するサプライチェーンの各企業は、有効なCoC認証を受けていなくてはなりません。

CoC認証規格は、以下に示す5つの主要原則から成り、いずれの企業もこれを満たしていなければ、認証を取得できません。

  • 認証サプライヤーからの購入
  • 認証商品であることが識別可能である
  • 認証商品が分別されている
  • 商品は追跡可能で、数量が記録されている
  • 組織に管理システムがある

養殖場と同様、CoC認証を希望する企業は、全要件が満たされていることを確認するため、独立した認証機関による審査を受ける必要があります。

ISEALとは?どうすればメンバーになれますか?

国際社会環境認定表示連合(ISEAL)アライアンスは、持続可能性基準のグローバルメンバーシップ組織です。ISEALは、人と環境の利益のために、持続可能性基準制度を強化することを使命とした非政府組織です。ASCは、ISEALの正会員として認められている唯一の水産養殖認証制度です。

ISEALの4つの目標は次のとおりです。

  • 持続可能性基準が与える影響力を向上させる
  • これら基準の信頼性を定義する
  • その有効性を向上させる、そして、
  • 利用数を増やす

すべてのISEALメンバーは、ISEALの信頼の原則を遵守し、ISEALの適正実施規範に定められた基準を満たし、継続的な改善に取り組む必要があります。正会員とは、基準策定、影響、および保証規範の項目に準拠するメンバーです。

ASCは2013年1月に準会員としてISEALに加わり、2015年4月に正会員となりました。  その他のISEAL正会員には、レインフォレスト・アライアンス、フェアトレード・インターナショナル、森林管理協議会、UTZ、持続可能なパーム油のための円卓会議などが挙げられます。ISEALの詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

養殖場は世界中のどこでもASC認証を受けることができますか?

はい、ASCは真のグローバル・プログラムで、現在、南極大陸を除くすべての大陸に認証養殖場があります。

ASCは、別の養殖場がすでに敷地内にある地域でも、養殖場を認証しますか?

はい、別の養殖場が運営されている地域でも認証を受けられます。

ASCは、課題の多い環境特性を有する地域でも、養殖場を認証しますか?

国際自然保護連合(IUCN)または高保全価値地域(HCVA)により定義されている保護地域には、養殖場を設置することは許可されていません。認証を希望する前に、養殖場は、生物多様性および近隣の生態系への潜在的な影響を評価する必要があります。

ASCは養殖周辺の環境をどのように保護していますか?

ASCサケ基準の場合、生産者は養殖場におけるベストプラクティスを実行するだけでありません。地域の法律で義務付けられているかどうかに関係なく、地域ベースの管理(ABM)計画にも参加して、認証養殖場の周辺区域の環境を保護する必要があります。ABMにより、天然魚や養殖魚の病原体や寄生虫に関連するリスクが軽減され、治療薬の使用を減らすことができると信じている科学専門家もいます。

ABMの最終的な目標は、養殖場の健全性とバイオセキュリティ管理を向上させて、野生個体群への潜在的な悪影響を最小限に抑えることです。ABMには、病気や寄生虫による悪循環を断ち切るため、地域が完全に休閑する期間を設けるなど、特定の要件があります。ABMの既定する地域内においては、養殖生産の少なくとも(重量で)80%がその地域ベースの管理計画に加わっていなくてはならないとABMは定めています。これは、その地域にある全ての養殖場がABM要件に従って認証を申請する意図がなくとも、です。基準として義務付けられている場合、該当地域で認証を申請する企業が所有する養殖場はすべて、ABMに参加する必要があります。ただし、全養殖場が認証に申請する必要はありません。

養殖場が使用するABM計画では、必ず以下のことが行われなくてはなりません。

  • ABMに関与する養殖場や企業の情報、および、通信手段と装備を明確に文書化すること。
  • 関係者が共有する魚病管理目標、および、ABMを取得する目的を打ち立て文書化すること。目標には、養殖場から天然魚に広がる魚病リスクの理解とその最小化に関する要素を含めること。
  • 情報、および、確実な調整に必要となるあらゆるデータの養殖場同士の共有。これには、在庫および休閑計画、シーライスの数といった養殖場における魚病と寄生虫の監視結果、特定不可能な伝染性物質の疑惑、治療法に関する情報、治療が期待するほど効果的ではないことに関する情報といった耐性に関するデータが含まれます。

さらに、ASCは養殖場敷地内における溶存酸素のサンプリングを要請します。これは、健全な生物多様性を支えるために水域が有する能力の全般的な尺度として役立つからです。ASC基準を順守する養殖場が水域の低溶存酸素状態に寄与するなど、あってはならないことです。養殖場で低酸素レベルが観測された場合は、同じ水域の参照用地点からもサンプルを採取して、その養殖場が生態系に悪影響を与えていないことを確認しなくてはなりません。

ASCには飼料に関する特別要件がありますか?

ASC認定の魚には、責任ある供給元の飼料を与える必要があります。養殖魚の飼料の重要な原料となる魚粉と魚油は、認証された持続可能な管理をされた漁業から調達しなくてはなりません。飼料に用いられるすべての大豆は、責任ある大豆に関する円卓会議のようなプログラムにより、責任を持って栽培および検証されたものでなくてはなりません。ASCは、飼料自体の持続可能性要件に加えて、使用できる飼料の量についても要件を設定しています。これは、いわゆるFCR比で表されるもので、1kgの魚を生産するのに必要な飼料の重量(kg)が指定されています。

ASCが2021年6月に発表したばかりの飼料基準では、飼料工場が厳しい環境的および社会的要件を満たすこと、社会的責任のあるサプライヤーから原料を調達すること、そして、環境に配慮した原料を利用することが求められています。ASC飼料の海産原料の要件では、飼料工場は経時的に、より持続可能な供給元から原料を調達することが求められています。また、大豆はもちろんのこと、陸生由来の原料の持続可能性にも対処する必要があります。この基準は2022年9月1日に有効となり、その際に、飼料工場も認証の対象になります。そうなれば養殖場は、ASCの養殖基準を引き続き満たすために、24か月以内にASC準拠の飼料に切り替える必要があります。詳細についてはこちらをご覧ください

サケの飼料に含まれるアスタキサンチンとは?どのような働きがあり、人が消費しても安全なものですか?

養殖サケのエサは、天然環境で取り込むものと同じ割合の栄養素を供給できるように作られています。アスタキサンチンのようなカロテノイドは、天然のサケが食べるエサ(オキアミやその他の甲殻類)に含まれており、抗酸化物質を提供するなど、魚の健康にメリットがあります。カロテノイドは、天然のサケがピンク色をしている理由です。

養殖サケはアスタキサンチンを天然供給源から摂取できないため、この物質がエサに添加されています。少量の添加物(50〜100 ppm)が主にサケ類の飼料に用いられています。関連する規制機関により、魚と人間双方が消費しても安全であると認められています。

ASCは養殖場を審査しますか?

いいえ、ASCは養殖場を審査したり証明書を発行したりせず、第三者の認証制度に従って業務を行います。第三者の認証により、外部の独立した適合性評価機関(CAB、“認証機関”とも呼ぶ)がすべての養殖場の監査を実行し、ASC基準に準拠しているかどうかを判断します。証明書も、養殖場がASC基準を満たしていると見なされれば、CABが発行します。

同様に、CABも独立機関の国際認定サービス(ASI)により認定されています。この第三者評価は、最高レベルの審査として全世界で認められており、ASCの認証プログラムが業界最高レベルのプロ意識を満たしているものであることが、ASI認定により、消費者と利害関係者の両方に証明されています。

養殖場はどのように認証されますか?

ASC認証プロセスは、寛大性、包括性、透明性という機関の価値観を反映しています。独立した適合性評価機関(CAB)が養殖場を監査し、ASC基準に準拠しているかどうかを審査します。

ASC認定プロセスには、次のような手順が含まれています。

  • 養殖場が独立した認証機関と契約を交わします。
  • 認証機関が養殖場と協力して監査の準備を行います。
  • 利害関係者が関連する情報を提供できるように、少なくとも30日前にはASCのWebサイトで監査の発表が行われます。
  • 監査では、技術的コンプライアンス、および社会的コンプライアンスの両方を審査します。これには異なるスキルセットが必要となりますので、監査チームには通常、スキル要件を満たす2人の審査員が割り当てられます。
  • 監査では、養殖場の管理(日誌、請求書、納品受領書など)を審査します。
  • 審査員は、視覚的な審査だけでなく、経営陣およびスタッフのインタビューを通じて、業務が適切に実行されているかを検証します。

審査に続いて、監査チームは草案を作成します。ここで、改善の必要がある重大あるいは軽微な不適合点が挙げられます。その後、両当事者が、各問題に関して期限付きの改善計画を行うことで取り決めがなされます。

重大な不適合点すべてに対処し、あらゆる軽微な問題に関する改善計画が決定されると、認証者は、養殖場がASC基準に準拠しているかどうかを判断します。草案はASCのWebサイトで最低10日間、パブリックコンサルテーションのために公開されるので、利害関係者はフィードバックを提供できます。

認証機関は、あらゆる監査結果とコンサルテーションへの回答を、最終監査報告書に盛り込みます。この報告書には、養殖場が認証されるか否かが記載されます。

ASC養殖場認証は、独立した認証機関により発行され、3年間有効です。養殖場は毎年、現場の監査を受けて、認証書の所有者の日々の活動が、確実にASC基準に準拠したものとなるようにしなくてはなりません。

適合性評価機関とは?

適合性評価機関(CAB、“認証機関”とも呼ぶ)は、養殖場を審査して、基準および認証要件で指定されたASC要件を満たしているかどうかを判断します。ASC基準に照らして養殖場を審査するCABは、ASCの養殖場認証および認定要件(CAR)、そしてISO 17065に従って、専門の認証機関として機能できることを証明しなくてはなりません。

いずれの審査員でも、ASC認証を求める養殖場の現地監査を実施できるのですか?

審査員は、特定の業績水準を満たす必要があり、ASC養殖場の認証および認定要件(CAR)に規定されている養殖場審査を実施できなくてはなりません。審査員は、ASC基準に特化したトレーニングにも参加する必要があります。ここでは理解力をテストする必須試験に合格する必要があります。

審査員を採用する認証機関は、ASCから独立しています。認証機関または適合性評価機関(CAB)は、パイロット監査を首尾よく行うことにより、審査実施のスキルがあることを別の独立機関、国際認定サービス(ASI)に証明する必要があります。ASIは、「認定機関」として言及される組織です。ASC養殖場の認証および認定要件をCABが理解していることが立証されると、ASIがそのCABを「認定」します。認定後、CABはASIの監視の下で、確実にASC要件に準拠した業務を続けることになります。

ASCの透明性は?

透明性はASCの設立原則の一つです。各基準がパブリックコンサルテーションを通じて開発されるだけではありません。各監査は事前にASC Webサイトで発表され、地域社会、一般市民、NGOなど、すべての利害関係者に対して、認証プロセスの複数の段階で情報やデータをオンラインで提出するよう呼びかけが行われます。CABはまた、現場訪問を開催し、監査現場およびその他の用地の周辺で、必要に応じて公開ミーティングの参加者を募ります。認証機関の最終報告書は、プロセス終了前の10日間にわたり閲覧でき、希望があれば、誰でも異議を申し立てられます。これは、CABが最終決定を行う際に考慮されることになります。

ASCは、組織としても高い透明性を確保しています。すべての取締役会およびさまざまなプロジェクトグループの報告書は、asc-aqua.orgで閲覧可能です。

軽微な不適合とは?軽微な不適合がある場合、養殖場はASC認証を受けられますか?

軽微な不適合は、審査中に見つかった小さい問題で、養殖場はこれに対処する必要はありますが、認証を受ける妨げとはなりません。  養殖場がASC基準に準拠しているかをCABが判断する前に、軽微な不適合に対する期限付きの改善計画が取り決めらなくてはなりません。

重大な不適合とは?重大な不適合がある場合、養殖場はASC認証を受けられますか?

重大な不適合とは、審査中に見つかったより大きな問題です。認証を受ける前に、特定の時間枠内で修正しなくてはなりません。養殖場は、認証の取得に向けて審査から3か月以内に、すべての重大な不適合を修正する必要があります。

例外的許可の要求とは?

例外的許可の要求(VR)とは、基準またはCARに対する要件の変更を許可する仕組みのことです。各ASC基準およびCARは、有効な最善の知識を用いて設定されています。しかし、VRでは、基準が正式に見直される前に、長い期間をかけて知識を織り込むことが許されます。また、基準の作成時に、現場のすべての現実を予測できるわけではないことも、VRでは考慮に入れます。

必要に応じて、審査員はASCに例外的許可の要求を提出して、承認を求めることができます。承認されると、養殖場は、基準では考慮されていない複数の要因を視野に入れて、環境パフォーマンス向上のための基準目標を満たせます。

不適合の数が多くても、養殖場は認証を受けられますか?

不適合の数で、養殖場が認証されるか否かが必ずしも決まるわけではありません。ただ、不適合案件が多すぎるとCABが判断すれば、養殖場は基準に準拠していないと見なされ、認証の取得には至りません。

認証を取得するには、養殖場は、監査中に発見された重大な不適合をすべて修正する必要があります。また、最初の審査から1年以内に、すべての軽微な不適合にも対処する必要があります。

すべての監査は予定された日に行われるのですか?公表されずに行われる監査はありますか?

すべての監査が予定された日に行われるわけではありません。適合性評価機関(CAB)は、通知を入れずに予告なしの監査を実施することもあります。予告なしの監査では、クライアントが監査に向けて特別な準備をする時間がないため、クライアントのASC基準への通常の適合性をより正確に把握することが可能です。ASCの認定機関(ASI)は、クライアント/養殖場に対して予告なしの監査を実施することがあります。ASIが予告なしで監査を行うのは、CABの作業ぶりを監視するためですが、養殖場で異常が見つかれば、ASIは認証決定のためにCABとその内容を共有します。CoC認証の抜き打ち審査の場合、審査員の到着後30分以内に、入場が許可されなくてはなりません。責任者が不在である、または同日に別の監査が行われているという理由で、入場を拒否することはできません。

認証後に養殖場が基準に違反していることが判明した場合はどうなりますか?

適合性評価機関(CAB)が、契約上または管理上の理由で認証を一時停止または撤回することができます。

認証の一時停止とは、証明書の所有者により是正措置がとられるまで、CABにより認証範囲の全体または一部が一時的に取り消されることです。認証の取り消しとは、認証要件または契約上の義務に対する違反の結果として、CABが認証書の所有者の認証全体または一部を撤回不能で取り消すことです。

ASC基準に準拠していないことが判明した養殖場の認証は、ただちに停止されます。CABは、決定から5日以内に認証の一時停止または取り消しをASCに通知し、それに応じてASC Webサイトの情報が更新されます。一時停止または取り消しの日付は、CABによって決定が下された日です。

認証が一時停止または取り消しとなった場合、CABは認証書の所有者にただちに連絡をとり、一時停止または取り消しの日付け以降に収穫した生産品をASC認証品として扱わない、またはASCロゴを用いて販売しないよう指示する必要があります。CABはさらに、認証書の所有者に対して、既存または潜在的な顧客へ認証の一時停止または取り消しについて書面で通知するよう指示します。この通知は、一時停止または取り消しの日付から暦日数で4日以内とされています。

養殖または天然の水産物のどちらを食べるべきですか?

環境や社会への影響を最小限に抑えながら、増大する世界の人口を養い、人々の暮らしと地域社会を維持するためには、責任を持って養殖された水産物、および持続可能な天然の水産物に、私たちは頼らなければなりません。

養殖水産物とは?

養殖水産物とは、管理された水環境で生産し、収穫された魚介類のことです。現在、私たちが口にしている水産物の半分以上は、水産養殖によるものです。

責任を持って養殖された水産物を選択する

責任を持って養殖された水産物は、環境への影響を最小限に抑え、労働者の権利と地域社会を守る方法で生産されています。

水産養殖管理協議会が発行した緑の魚のラベルをお探しください。

天然の水産物とは?

天然の水産物は、海、湖、川といった自然環境で漁業者により捕獲されるものですが、乱獲で資源が減少しています。

持続可能な天然の水産物を選択する

持続可能な天然の水産物は、現在も将来も、多くの魚が海に存在できるような方法で捕獲されています。

私たちは皆、魚の摂取をやめるべきですか?

水産物は低炭素の動物性タンパク質です。単に魚の摂取をやめても、そのタンパク質の需要分が陸上の供給元へと切り替えられ、炭素排出量の増加、森林破壊、水不足につながるだけです。水産物は、何百万もの人々の暮らしとそのコミュニティをサポートします。私たちは皆、日々行っている水産物の購入に注意することで、持続可能な責任ある養殖業の変革をサポートすることができます。

養殖の基本

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