Farming and eating seriola responsibly
3月 28, 2023
養殖の基本
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- ASCは信頼のおける基準ですか?
- ASCラベルの付いた水産物の購入で、状況はどう変わるのでしょう?
- ASC認証が改善を重ねていることは、どのように確認できますか?
- FAQ
- 水産養殖が重要な理由
- 責任ある水産養殖が必要な理由
責任を持って養殖して食べるブリ
ブリは外見がマグロに似ており、滑らかな流線型の身体で素早く泳げるため、人気のゲームフィッシュとなっています。
日本では古くから食卓に上ってきた魚ですが、水産養殖により広く入手可能となり、引き締まった肉質と広い用途のおかげでシェフの間で人気を博すようになるまでは、日本以外の消費者にはほとんど知られていませんでした。
今日では、ブリは商業的に価値のある水産養殖魚種となり、ASCにより1万トン以上が認証されています。
最も一般的に養殖されている2つの魚種は、ヒラマサ(Seriola lalandi)とブリ(Seriola quinqueradiata)です。ブリは、イエローテイル、アンバージャック、キングフィッシュ、ハマチ、カンパチ、ヒラマサなど、さまざまな名前で知られています。日本では20以上のさまざまな名前で呼ばれていますが、最も有名なのはブリでしょう。
天然のブリは世界中の海に生息しており、大きな群れで泳ぐ傾向があります。生息地は魚種により異なり、岩礁や砂地の沿岸地域から浅い河口までさまざまです。50メートル以上の深い場所でも見かけられ、水深200メートルの地点で捕獲されたこともあります。
ブリの養殖
日本がブリの世界最大の生産国ですが、オーストラリア、ヨーロッパ、米国でも商業的養殖が行われています。養殖魚種として過去10年で人気が高まり、現在では、海面生け簀と陸上のRAS(閉鎖循環式)の両方で養殖されています。
日本はヒラマサ(Seriola lalandi)の最大の生産国で、世界のヒラマサ養殖生産のほぼ90%を占めています。
ブリ養殖の負荷
ブリ養殖も、他の魚の養殖と同様の影響を及ぼす可能性があります。ASC基準はそのすべてについて対処することで、養殖が環境や地域社会に与える影響を最小限に抑え、魚の福祉を高い基準に維持できるよう保証しています。
ASC基準では、以下のような影響を対象としています。
水質
高品質のブリ生産には良質の水が必須で、これはASC認証の要件ともなっています。水質は、魚が単に生き延びるだけでなく、快適に過ごすのに必要な条件を備えているかどうかを表すもので、溶存酸素レベルは特に的確な指標となります。
これは陸上養殖場ではとりわけ重要です。
ブリの福祉のみならず、生け簀養殖場の周辺水域の生物多様性に影響を出さないようにするためにも、その他の指標も大切です。そのため、ASC認証のブリ養殖場は、さまざまな水質パラメータを定期的に測定しなくてはなりません。また、生物学的および非生物学的廃棄物を適切に処分する必要があります。
水の使用
ブリは海陸双方で養殖が可能です。陸上ベースのRAS(閉鎖循環式)では、常に淡水を供給する必要があります。これには、海や川といった表層水、あるいは井戸のような地下水を利用できます。ASCブリ基準には双方についての要件が含まれており、養殖場がこうした重要な水源に与える影響を最小限に抑えられるようになっています。
逃亡魚
逃亡したブリは、病気を広めたり、生息地やエサを求めて天然魚と競い合ったり、異種交配により、天然の個体群の遺伝子構造に影響を及ぼしたりする可能性があります。ASC認証のブリ養殖場は、逃亡リスクを減らすための対策と効果的な管理技術を導入しなくてはなりません。この問題については、陸上養殖場では心配する必要がありません。
透明性と信頼性の維持も重要であるため、養殖場は定期的かつ正確に魚を数え、逃亡した場合は、この情報を公開する必要があります。これにより、地域社会やその他の利害関係者との信頼関係を築けるだけでなく、状況を見極めることができます。
魚の健康
ASC認証のブリ養殖場は、魚の健康を維持するために尽力する必要があります。動物福祉は極めて重要ですが、魚の健康維持には他の理由もあります。病気の予防も、近辺の天然個体群を保護するためには極めて重要です。このため、包括的な養殖場管理計画が不可欠で、定期的な更新が必要となります。バイオセキュリティ、魚の健康計画、危機管理などに善処しなくてはなりません。
社会的責任
養殖場が社会的に責任ある方法で運営されていることを証明するための要件は、ブリに固有のものではありませんが、この点は非常に重要で、あらゆるASC基準に必要とされている事項です。労働者に適切な健康および安全に関するトレーニングを提供し、公正な支払いと待遇を提供しなくてはなりません。これはまた、地域社会の良き隣人となり、積極的に地域社会とコミュニケーションを図ることにもつながります。
ブリの調理法
繊細な味わいと、しっかりとした噛み応えのあるブリの鮮やかな紅白色の切り身は、冷燻から煮魚、焼き魚、刺身まで、さまざまなレシピに使えます。また、多種多様な調味料ともよく合うため、レストランでも家庭でも、とりわけ万能の食材となっています。
ブリは、寿司や刺身用の魚として最もよく知られていることでしょう。日本料理では非常に多岐にわたり使用されていますが、地中海料理でも人気の魚です。
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