Climate change and aquaculture
3月 28, 2023
養殖の基本
- ASCとは?
- ASCによる責任ある水産物摂取の支援のしくみ
- Farming and eating abalone responsibly
- Farming and eating flatfish responsibly
- Farming and eating grouper responsibly
- Farming and eating meagre responsibly
- Farming and eating mussels responsibly
- Farming and eating oysters responsibly
- Farming and eating pangasius responsibly
- Farming and eating scallops responsibly
- Farming and eating seabass responsibly
- Farming and eating seabream responsibly
- Farming and eating seaweed responsibly
- Farming and eating seriola responsibly
- Farming and eating shrimp responsibly
- Farming and eating trout responsibly
- 責任を持って養殖して食べるサケ
- ASCは信頼のおける基準ですか?
- ASCラベルの付いた水産物の購入で、状況はどう変わるのでしょう?
- ASC認証が改善を重ねていることは、どのように確認できますか?
- FAQ
- 水産養殖が重要な理由
- 責任ある水産養殖が必要な理由
気候変動と水産養殖
責任を持って養殖される水産物は、気候変動との闘いにおいて重要な役割を果たします。ASC認証の水産物を購入することで、あなたも役割を果たすことができます。
ASCの使命は、水産養殖による環境(および社会)への影響を減らすことです。もちろん、ここでは気候変動が大きな割合を占めています。エネルギー使用量と温室効果ガス排出量を養殖場自らが監視することをASC基準は要請しています。
水産物の低カーボンフットプリント
あなたが食事の選択によって環境への影響を減らしたい場合、魚は、赤身肉に代わる手頃な価格の代替品となりますし、私たち皆にとってより健康的で、地球にとってより良い選択肢と言えます。
責任ある水産養殖は、この手頃な価格の健康的なタンパク質を持続可能な方法で提供し、天然水産資源への負荷を軽減しながら、世界中に食料を供給する手助けができます。水産物は、すでに世界中の何十億もの人々の健康に不可欠なものとなっており、その生産過程で出されるカーボンフットプリントは、他の動物に比べて低くなっています。例えば、
- サーモン養殖は、牛肉産業が排出する二酸化炭素のごく一部しか排出しません。
- 飼料が環境に与える負荷は、どの畜産物よりも水産物の生産で圧倒的に最も低くなっています。
- ある調査によると、2050年までに世界が必要とするタンパク質を農業ではなく水産養殖が提供すると仮定した場合、世界全体で7億2,900万から7億4,700万ヘクタールの土地を節約できるという結果が出ました。これは、インドの2倍の広さの土地に相当します。
- 持続可能な海洋ベースの食事、つまり水産物および海藻を中心とした食事に移行すれば、2050年までに気温上昇を5°C以内に抑えるのに必要な温室効果ガス排出削減に2%貢献できます。
養殖魚による環境への負荷を減ら
あらゆる食料生産と同様に、水産物も、環境的および社会的影響を及ぼします。これには、水の消費、環境汚染、あるいは化学物質や薬剤への過度の依存などが含まれます。では、気候変動に対抗する務めを果たしたいと考える倫理的な消費者は、何を購入して食べるべきか、どのように決めれば良いのでしょう?
シンプルな答えがあります。ASCのロゴを探しましょう。環境や社会への影響を最小限に抑えていると証明できる養殖場の製品だけが、ASCの基準を満たして、ASC認証を受けることができます。また、認証された水産物だけがASCロゴマークを表示することができます。
ASCは、基準を策定し、独立した認証制度を監督して、皆さんが購入して口にする水産物製品が、地域社会、労働者、あるいは環境に害を与えることなく、責任を持って生産されるようにしています。ASC認証の養殖場は、以下に示すような、多岐にわたる環境的および社会的影響を考慮した当組織の基準を満たさなくてはなりません。
- 薬剤および化学物質の使用の制限
- 抗生物質の使用に対する厳格な制限
- 近隣水域と海底における汚染の監視
- 生物多様性および重要な生息地の保護
- 養殖場のエネルギー使用量と温室効果ガス排出量の監視
- 労働者の公正な賃金と待遇
- 近隣住民との良好な関係
さらに、すべてのASC認証品種を対象として、養殖場基準の改良にも着手する予定です。さらに厳しい要件が含まれることにより、養殖場は、温室効果ガス排出量やその他の気候問題を綿密に監視し緩和する努力が求められます。
現代の食品サプライチェーンは非常に複雑であるため、水産物が与える実際の影響には、その生産に使用される飼料が引き起こす負荷も含まれます。ASCでは、すべての飼料が責任を持って調達されることを保証する、しっかりとした基準を開発しているところです。飼料に関するASCの要件詳細をさらにご覧ください。
この基準は、業界、科学、および環境団体全体から集まった専門家により開発されたものです。要件の数は数百に上り、すべてが独立した専門家チームにより審査され、そのレポートは公の協議のために公開されます。この基準、プロセス、および認証を受けた養殖場についてわれわれは全てを公開しています。ウェブサイトの他のべージですべての詳細をご覧いただけます。このようにして、製品が真に責任のある養殖業者の育てた水産物であることを、ASCロゴマークにより保証しています。
それぞれが役割を果たしましょう。ロゴをお探しください!
環境に配慮した消費者になろうとしても、至難の技だという場合もあります。情報が沢山あっても、何を信頼できるのか、常に明確なわけではありません。ですが、少なくとも養殖された水産物については、選択が簡単です。ASCロゴを探すだけで良いのですから!