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ASC 2025年年次報告書 認証養殖場で約7000件の改善を確認

9月 30, 2026

独立した認証と審査の仕組みが、世界の養殖水産物における環境・社会面の測定可能な変化を後押し

オランダ・ユトレヒト――Aquaculture Stewardship Council’s (ASC)が新たに発表した「年次報告書2025年」によると、2025年には世界のASC認証養殖場で、環境・社会面における6,995件の改善が確認されました。

ASCの設立15周年に当たる2025年は、プログラムにとって節目の年となりました。本報告書では、世界的な広がりが続く中でのASC養殖場基準の発表、飼料認証の急速な拡大、生産者が改善を進めるための道筋の充実を取り上げています。

ASC 年次報告書2025年版全文はこちら

数字で見る2025年

  • ASC認証養殖場で記録された環境・社会面の改善:6,995件
  • ASC認証養殖場:51カ国で2,543カ所
  • ASC認証水産物の生産量:290万トン超(前年比9%増)
  • ASC認証飼料工場:27カ国で91カ所(2024年は22カ所)

•  世界で流通するASCラベル付き製品:30,236点

ASCの最高経営責任者(CEO)であるクリス・ニネスは、次のように述べています。

「インパクトを示すには証拠が必要です。ASC認証養殖場で記録された約7,000件の環境・社会面の改善は、現場で変化が起きていることを具体的に示しています。

ASCが15周年を迎える中、私たちのプログラムは、飼料原料から養殖場、サプライチェーン、市場に至るまで、養殖水産物を支える仕組み全体へと広がっています。これにより、リスクを特定し、改善を進め、その進展を裏付ける信頼できる証拠を示す機会が増えています」

飼料から養殖場へ広がる取り組み

2025年の大きな節目は、ASC養殖場基準の発表です。この基準は、養殖場の管理、環境面の実績、人権、魚の健康と福祉に関する要件を、魚種や生産方式を横断する一つの枠組みにまとめたものです。

ASCの取り組みは、生産の上流にも広がりました。飼料認証はこの年に急速に拡大し、2025年10月31日からはASC認証養殖場にASC適合飼料の使用が義務付けられました。これにより、養殖場の認証と、養殖生産を支える飼料工場や飼料原料との結び付きが強まりました。

認証に加え、「ASCによる改善プログラム」は、生産者が期限を定めて、検証可能な環境・社会面の改善に取り組むための体系的な道筋を提供し続けています。2025年末時点で、5カ国の21カ所の養殖場がAIP(養殖業改善プロジェクト)に参加しており、完了した2件のプロジェクトではASC認証の取得に至りました。

進展を裏付ける独立した審査

ASCプログラムの中核にあるのは、そのインパクトを裏付ける独立した審査と検証の仕組みです。

2025年には、51カ国で1,454件の養殖場審査が実施されました。独立した審査機関がASCの要件に照らして養殖場を審査し、審査報告書と認証に関する決定は公開されています。

要件を満たしていない場合、養殖場は是正措置を講じなければなりません。2025年には、未解決の不適合により28件の認証が一時停止されました。

こうした監督に、トレーサビリティ、モニタリング、データに基づくリスクの特定を組み合わせることで、ASCラベルを裏付ける証拠が得られます。水産物を扱う企業がサプライチェーンのリスク、変化する規制、信頼できる環境・社会面の主張に対する期待の高まりに対応するうえで、その重要性は増しています。

クリス・ニネスはさらに、次のように述べています。

「変化を生み出すには、実践的な改善の道筋、進捗を測る仕組み、そして達成した成果への信頼を支える独立した仕組みが必要です。

水産養殖が成長を続ける中、ASCは生産者やサプライチェーンのパートナーと協力し、測定可能な環境・社会面の改善をさらに広げ、その進展を裏付ける証拠を示していきます」