ASCとSSPはエクアドルでの第2回ASCシュリンプ・サミット開催に成功しました
7月 20, 2023
2年目となることし、水産養殖管理協議会(ASC)と持続可能なエビパートナーシップ(SSP)は、2023年6月12日から14日にかけて、エクアドル共和国のグアヤキル市にて「ASCシュリンプ・サミット」を合同で開催しました。本サミットはASC認証製品に対する世界的な需要の高まりを示すとともに、エクアドルのエビ生産者が最高基準を満たしていることを紹介するために企画されたもので、生産現場での知見と新たな商業的可能性を提供しました。
ASCの主要な市場であるアメリカ、日本、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、ポルトガルなどの小売業を代表するエビのバイヤーたちが出席しました。
参加者は、サミットの充実したプログラムを通じ、ASC認証のエクアドル産エビがもたらす様々な機会について知見を得ることが出来ました。バイヤーたちは、ASC認証を受けた養殖場や加工工場などのSSP会員の施設を訪問し、責任のある水産養殖産業が行われる現場を視察し、事業に直接関わる人々と言葉を交わしました。
グループ・カジノ(Group Casino)バイヤーのアイッテ・ジローリ(Hayette Djellouli)氏は、「この旅のおかげで、エクアドルのエビ産業の重要性を認識することができました。特に責任のある水産養殖の保証が求められるプロセス、とりわけ飼育実務、海洋生態系の保全、水産養殖に常につきまとう社会的側面についてです」と語っています。
アルバートソンズ・カンパニーズ(Albertsons Companies)の水産物ディレクターであるアンソニー・スノウ(Anthony Snow)氏は、「エクアドルでの加工工場訪問はすばらしい体験でした。様々な加工段階と付加価値のキャパシティーを見学することができました」とコメントしました。
ASCのグローバル・アウトリーチ・リードであるマルコス・モヤ(Marcos Moya)は、次のように述べました。「世界中からバイヤーの皆さんに集まっていただき、ASCの最高基準を満たすエクアドルのエビ生産者と交流なさったことを嬉しく思います。ASCは、認証済みのエビに関し世界中で高まりつつある需要と、責任ある供給とを一致させることを決意しています。このサミットを通じて新しい機会を創出したこと、それにより新たに生まれた繋がりを支援することを楽しみにしています。」
さらに、SSPディレクターのパメラ・ネイス(Pamela Nath)氏は、本サミットはSSP会員が品質、食品安全、責任ある生産に特別な重点を置いていることを参加者が直接目にする絶好の場となったと強く述べています。「SSP会員のサステナビリティ(持続可能性)への取り組み、市場の需要に応えるだけに留まらず期待を上回るほど革新していく力を、来場者に体験していただきました。」
エクアドルのエビ市場の輸出ポテンシャルは大きく、すでに世界最大のエビ生産国としてバナメイエビ(P. vannamei)をヨーロッパ、中国、アメリカへ輸出しています。2022年には、エクアドルは100万トン以上のエビを66カ国に輸出し、67億ドル相当の輸出額が同国の経済に加わりました。エクアドルは世界中のASC認証のエビのうち約40%を生産しています。
ASCでは、将来的にほかのASC認証水産物の供給に関連する生産国にも、視察を拡大したいと考えています。