検索

Go directly to content

ASC、サプライチェーン要件に関する利害関係者向けコンサルテーションを開始(人権・人道的な絞め・食品安全)

3月 18, 2026

ASC (Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)は(2026年3月2日)、Chain of Custody(CoC)モジュールの改定案に関する60日間のパブリックコンサルテーションを開始しました。

コンサルテーションの内容

ASC (Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)は、Chain of Custody(CoC)モジュールの改定案に関する60日間のパブリックコンサルテーションを開始しました。

このコンサルテーションは、水産物のバリューチェーン全体において強固な社会的保護および動物福祉の確保を推進するASCの広範な取り組みの一環です。また、強固なアシュアランスおよび意味のある利害関係者参加に対するASCのコミットメントを反映するものでもあります。

提案されている改定は、人権および人道的な絞めに関する要件を導入すること、および食品安全に関する規定を改善することを目的としています。また同時に、MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)のCoC基準の要件との整合性を維持することを目指しています。

今回のコンサルテーションでは、改訂モジュール案(Supply Chain Module v1.0)に示された具体的な提案について検討します。特に、これらの提案が実際の運用において実現可能かどうかを評価することに重点が置かれています。

ASCは、以下の関係者からのフィードバックを強く歓迎しています。

  • サプライチェーン企業
  • 審査員
  • 小売業者
  • 環境・動物福祉・社会分野の非政府組織(NGO)
  • 労働組合または労働者代表

このモジュールでは、CoC認証書保有者および審査機関(CAB)に対する更新された要件案が示されています。また、サプライチェーンのトレーサビリティ(追跡可能性)および適合性に関連する追加要素についても意見募集が行われます。

ASCのコメント

ASCサプライチェーン・アシュアランス責任者であるWendy Banta氏は次のように述べています。

「私たちは、人権を尊重し促進する要件を、”リスクベースの検証アプローチを用いて提案しています。”また、養殖場以降の工程で絞めが行われる場合でも、その絞めが人道的に実施されることを確保したいと考えています。同時に、食品安全を維持しながら、企業にとって実務上実行可能であり、既存の基準と整合したプログラムであることも重視しています。

これらの提案が実務上実現可能であるかどうか、また、信頼性が高く透明性のある責任あるサプライチェーンをどのように支えることができるかについて、利害関係者の皆様からの意見をぜひ伺いたいと考えています。」

これまでのコンサルテーション

今回のコンサルテーションは、2025年に実施された予備的なコンサルテーションに続くものです。

その際には、ASCがCoCモジュールの更新においてどのような方向性を取るべきかについて、より広い範囲の利害関係者から意見を募集しました。

この初期コンサルテーションには、サプライチェーン企業、小売業者、審査員、NGOなど、バリューチェーン全体から106件の回答が寄せられました。

コンサルテーションの主な対象分野

人権

提案では、ASC養殖場基準およびASC飼料基準と整合した、簡素化されたサプライチェーン人権行動規範を導入します。

単一の定期的な第三者審査に依存するのではなく、以下のような複数の保証手段を組み合わせたアプローチが採用されます。

  • CoC審査員による文書ベースの人権確認
  • リスクに基づく抜き打ち評価
  • 人権慣行の透明性
  • 明確な是正措置プロセス

食品安全

食品安全要件は維持されますが、実施を容易にするための修が提案されています。

提案されている更新には以下が含まれます。

  • 食品安全を適格要件から基準の条項へ移行すること
  • 同等と認められる食品安全スキームの承認
    (例:Japan Food Safety Management B)
  • 年間売上高に基づく免除基準を
    200万ユーロから1,000万ユーロへ引き上げること

不正脆弱性評価

不正脆弱性評価に関するガイダンスは簡素化され、この分野の経験が少ない企業を支援するための任意テンプレートが導入されます。

トレーサビリティと適合性

トレーサビリティおよび適合性に関する要件は、可能な限りMSC CoC基準に基づいて構築されます。

また、新しい整合性確保措置として以下が提案されています。

  • 認証拠点の地理座標の収集
  • 不適格条件が発動した場合の条件適用

本コンサルテーションに参加し、サプライチェーン要件に関するご意見を提出される場合は、こちらのアンケートにご回答ください。

スライド資料もございます。

MSC CoC基準の見直し

MSCは現在、自身のCoC基準の見直しを進めています。

この見直しは、制度が引き続き関連性があり、信頼性が高く、利用しやすいものであることを確保することを目的としています。

MSCによる改定案についても、3月中旬から60日間のパブリックコンサルテーションが予定されています。

コンサルテーションの詳細はこちら