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ASCが国連のマルチ・ステークホルダー・フォーラムで、責任ある水産養殖業を通じたSDGsへの貢献度を強調

5月 23, 2023

水産養殖管理協議会(ASC)のマーケットリサーチ&インサイト担当ディレクター、ベルトラン・シャロン(Bertrand Charron)が、昨日5月3日、米国ニューヨークの国連本部で開催された第8回「持続可能な開発目標(SDGs)のための科学技術革新(STI)に関する年次マルチステークホルダーフォーラム」で、講演しました。

STIフォーラムは、SDGsを支援するための科学とその技術革新への協力に関する議論を促すものです。水産養殖管理協議会(ASC)と認証とレーティングコラボレーション(CRC)を代表するステークホルダーとしてシャロンは発言し、SDGs達成における責任ある水産養殖の重要性を強調する上で、特に、SDG目標6「安全な水とトイレを世界中に」、目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」を進展させる統合ソリューションを見出すことが重要だと述べました。

「このフォーラムは、様々な国際問題の対応において透明性の高い責任ある水産養殖がになう役割を強調する絶好の機会です。同時に、検証可能かつ堅牢な手法を用いるASCの活動がどれほどSDGs達成に貢献しているか、定量的に証明しています」とシャロンは述べました。

2022年12月、ASCは、国連の17のSDGsと169のターゲットに対して、責任ある水産養殖がどのように貢献できるかを考察した定量的な報告書を発表しました。調査結果によると、ASCは世界全体でSDGsの17項目すべての目標に取り組んでおり、そのうちの80%以上は「よく取り組んでいる」または「非常によく取り組んでいる」とされています。

フォーラムでのASCの総括的な声明は、こちらのビデオでご視聴いただけます。もしくは、下記の要約をご覧ください。

「水産養殖管理協議会(ASC)と認証トレーティングコラボレーション(CRC)は、意欲的な持続可能性システムを支援し、関係各者とともに世界で最も差し迫った課題に取り組もうとしています。

私たちは共に、拡張性があり、信頼性の高い、かつ効果的なソリューションを促進することで、実証的なインパクトをもたらします。私たちの活動が目指すところは、より多くの水産物生産者が持続可能性に向かう明確な進路を選択することです。ASCは、世界をリードする養殖水産物の認証制度です。

しかし、国や業界レベルでは、第三者によって保証された信頼できる持続可能性データが公開されることは稀です。この欠如により、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の観測および実施が妨げられる可能性があります。

この隔たりを解決する上で重要な役割を果たしているのが、国際社会環境認定表示連合(ISEAL)加盟会員がインパクトを重視しつつ自発的に保持している、持続可能性基準です。これにより、小規模および大規模生産者は市場に対して適切で裏付けのある主張を行えるようになりました。また、世界中の消費者も、十分な情報に基づいて、持続可能性と倫理性を意識した意思決定が出来るようになりました。

SDG目標6、7、9を含むすべてのSDGsにおいて、全体的かつターゲットレベルでの進展を可能にする統合的なソリューションを見出すために、継続的な改善、透明性、先住民族を含むマルチステークホルダーへの関与、科学に基づいた厳密性の保持を私たちは約束します。

私たちは学術界と手を結び、世界でも初めての方法論を駆使しながら、SDGsの実績研究を169のターゲットレベルで定量的に研究していく所存です。そして科学的イノベーションを促進していきます。SDGsに沿って独自に検証した、膨大な量の実績および地理空間データを研究者と共有してまいります。

私たちは、持続可能な産業化を拡大し、切望されるSDGsとESGのデータ保証に協力します。それにより、ホライゾン2030におけるSDGsのグリーンウォッシュ(うわべだけ環境保護に熱心にみせる行為)の防衛に貢献していきます。」

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