ASCの新たな世界消費者調査で明らかに
7月 26, 2026
品質・健康・信頼できる認証が世界の水産物購入を変えている
約15,000人を対象とした世界規模の調査により、サステナブル・シーフードへの関心が高まる中、信頼できる認証が消費者に安心して商品を選んでもらうための重要な役割を果たしていることが明らかになりました。
サステナブルな食品への消費者の関心は急速に高まっており、「環境に配慮した製品を好む」「食品を購入する際にサステナビリティに関する表示を確認する」と回答した消費者の割合は、2024年と比べて10ポイント以上増加しました。
一方で、消費者が水産物を購入する際に最も重視するのは、依然として健康・おいしさ・品質です。その中で、信頼できる認証は、消費者の「サステナブルな商品を選びたい」という意識を、実際の購買行動へと結びつける役割をますます果たしています。
今回の調査は、水産物に焦点を当てた世界最大級の消費者調査の一つであり、14か国・約15,000人を対象に実施されました。その結果、第三者による独立した認証制度は、水産物とサステナビリティに関する情報源として最も信頼されており、環境団体、水産ブランド、小売事業者を上回る評価を得ました。
また、ASCラベルに対する消費者の信頼は、2024年に実施したASC世界消費者調査以降、多くの市場で引き続き向上しています。
2026年3月に新しいASCパッケージラベルを導入した後も、従来のASCラベルと新ラベルの双方の認知度は、調査対象となったすべての国において、他の養殖水産物認証プログラムを上回りました。
これらの結果は、ASCが世界で最も認知されている養殖水産物認証ラベルであることを改めて示しています。
今回の調査では、消費者の意識に変化が生じていることも明らかになりました。
サステナビリティは、もはや単なる環境への配慮ではありません。消費者にとっては、水産物を購入する際に求める品質・健康・安心感を示す指標として、ますます認識されるようになっています。
水産物を購入する際の主な決定要因は依然としておいしさ、健康、品質ですが、信頼できる認証は、それらの価値を備えた商品を見極めるための重要な手がかりとなっています。
小売業者・ブランド・水産関連事業者への示唆
今回の調査では、水産物の購買行動を左右する4つのトレンドが明らかになりました。
- 消費者からの信頼は、おいしさ、品質、価格といった従来の購買要因に加え、新たな競争優位性となっています。
- 第三者による独立認証は、水産物のサステナビリティに関する情報源として最も信頼されており、企業が消費者との信頼関係を築くための有効な手段となっています。
- 消費者は、サステナビリティを健康、品質、食品安全と結び付けて考える傾向が強まっており、その結果、信頼できる認証は一般的な購買判断においても重要性を増しています。
- 認知度が高く分かりやすい認証ラベルは、消費者が短時間で十分な情報に基づいた選択を行うことを可能にし、競争が激化する小売市場において購買時の価値を高めています。
ASC最高商務責任者(Chief Commercial Officer)のウィレム・デ・ブルイン(Willem de Bruijn)は、次のように述べています。
「消費者の期待は変化しています。人々は依然として、おいしさを楽しみ、その健康価値を認識しているからこそ水産物を購入しています。しかし同時に、自分が選ぶ商品について信頼できる裏付けを求めるようになっています。第三者による独立認証は、消費者が安心して商品を購入するための最も分かりやすい指標の一つとなっています。
今回の調査で特に興味深かった点は、消費者がサステナビリティを単独で捉えなくなっていることです。サステナビリティは、品質、食品安全、健康といった、もともと消費者が重視している価値と結び付けて認識されるようになっています。小売業者、ブランド、水産関連事業者にとって、信頼できる第三者認証は、消費者からの信頼を高めるうえで、これまで以上に価値のあるものとなっています。
また、新しいパッケージラベルの導入後も、ASCが世界で最も認知されている養殖水産物認証ラベルとしての地位を維持し、消費者からの信頼がさらに高まっていることを大変うれしく思います。ASCとパートナーの皆さまによる継続的な取り組みによって、認証を受けた水産物がより見つけやすく、理解しやすく、選びやすいものになっていることは、大きな励みです。」
詳細はこちら
ASCは2026年9月8日にウェビナーを開催し、市場ごとの詳細な調査結果や、小売業者、ブランド、水産関連事業者にとってのビジネス上の示唆など、今回の調査から得られたさらなる知見を紹介する予定です。
参加登録については、こちらからお申し込みください。
調査概要
本調査は、ASCが2年ごとに実施している世界消費者調査プログラムの一環として、独立系市場調査会社であり、数々の受賞歴を持つThe Conversation StudioがASCの委託を受けて実施しました。
水産物の購入、サステナビリティ、認証に対する消費者意識の変化をより深く理解することを目的に、14か国、約15,000人の消費者を対象として調査を実施しました。