オランダのヒラメ養殖業者であるSeafarm社は、2021年12月20日に世界で初めてASCカレイ目魚類の認証を取得しました。

ゼーランド州を拠点とするSeafarm社は、数十年にわたり養殖魚の生産を行っており、イシビラメ養殖から自社レストランに至るまで、「一貫」したアプローチで養殖に取り組んでいます。

ASCのカレイ目魚類の基準は、ヒラメ、オヒョウ、イシビラメなどの魚種に対する市場の需要に応えるために策定され、基準の対象となる魚種の世界総生産量は年間約20万トンと推定されています。

カレイ目魚類の基準は、厳格な協議と策定期間を経て2019年に導入されました。Seafarm社は、独立した認証機関であるSGSが実施した厳格な監査プロセスを経て、認証を取得しました。

養殖場とレストランは共に、ゼーラント州のウースターシェルデ国立公園内にあります。画像クレジット:Seafarm

天然の湧水

認証を得るには、カレイ養殖場は、化学物質の使用を最小限に抑えたり、高い水質を維持したりするなど、環境への影響を最小限に留めるとともに、労働者に安全で公正な労働環境を提供し、近隣住民や地域社会に配慮することで、社会的責任を果たしていることを実証する必要があります。

Seafarmは環境的および社会的責任を真剣に受け止めています。天然の湧水を利用し、生産過程で抗生物質や薬剤を使用していません。Seafarmが認証を取得したというニュースは、大勢各地の様々なイシビラメファンにとって朗報となりました。喜んだのは、各スーパーマーケットやレストランだけではありません。養殖場に併設の自社経営マーケットとレストランも、とびきり新鮮なイシビラメを顧客が好むであろうと、この知らせに湧きました。

「海との強いつながり」

Seafarmの共同所有者、Dave Boutは次のように述べています。「私たち家族は漁業をずっと営んできました。常に海との強いつながりを感じており、食糧を得る場所として頼りにしている環境を保護したいという強い願いを持っています。」

「ASC認証により、顧客に対して、この取り組みへの保証を実証できます。環境への取り組みが透明性を持って監査されていることを顧客に示すことができるのです。自社レストランをオンサイトで運営しているので、こうした保証が水産物ファンにとってますます重要になっていることを実感しています。」

Seafarmの共同所有者、AdriとDave Boutの親子チーム。画像クレジット:Seafarm

「多くの認証の皮切りに」

オランダのASCゼネラルマネージャであるMaudvan den Haspelは、このように述べています。「この認証は、Seafarmの責任ある養殖場に対する献身的なアプローチを証明するもので、オランダの水産物ファンはこれを誇りに感じていることでしょう。また、イシビラメが環境や社会への影響を最小限に抑えて生産されていることを知った上で、それを口にできるのですから、消費者にとっても朗報と言えるでしょう。」

「これが皮切りとなり、多くの認証につながると確信しています。Seafarmの成果に触発されて、さらに多くの生産者がこれに倣い、環境への取り組みで認証を求めるようになることでしょう。」

Seafarmの環境への取り組みがここで終わるわけではありません。この養殖場は現在、再生可能エネルギーのみを使用した生産を目標に、エネルギー効率と廃棄物処理の改善に取り組んでいます。

イシビラメは独特の外見なので、すぐに見つけられるはずです。肉厚の引き締まった食感は世界中で人気があります。画像クレジット:Seafarm

魅力溢れるカレイ

イシビラメに代表されるカレイは、何十年にもわたって商業的に養殖されており、水産養殖に適していますが、責任を持って行われないと、環境や社会に多くの影響を及ぼすことになります。たとえば、生物多様性への悪影響、抗生物質の使用、水質汚染、労働者や地域社会への悪影響などが挙げられます。ASC認証では、養殖場が環境への悪影響を最小限に抑え、労働者に対して公正な待遇と賃金を提供し、責任ある隣人となることを求めています。

ASCカレイ目基準は、イシビラメだけでなく、オヒョウやヒラメの多くの魚種を対象としています。これらの魅力的な魚は、顔の片側に両目があるので、すぐに分かるはずです。しっかりとした肉のような食感で、世界中のレストランやスーパーマーケットで人気を集めています。この魚種の詳細と、最適な調理法は、カレイ専用ページをご覧ください。

[1] FAO, 2016; various national statistics

掲載日
月曜日, 14 2月 2022
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