ASCとSSPが主催する「シュリンプ・サミット」第2回目がエクアドルで開催:グローバル市場バイヤーを牽引
5月 17, 2023
エクアドル共和国、グアヤキル市 – 初めてのシュリンプ・サミットが成功を収めた2022年7月に続き、水産養殖管理協議会(以下、ASC)と、持続可能なエビパートナーシップ(以下、SSP)は、2023年6月12日から14日まで、ASCシュリンプ・サミットを再度開催します。2022年には、シスコ、アルベルトンズ、ディズニー、アホールド・デルハイズUSA、メトロ、ロブローズなど、アメリカやカナダのASCバイヤーやシーフードサプライヤーがサミットに参加しました。今年は、エクアドルの輸出先として期待の高い三大市場である、北米、欧州、日本からのエビのバイヤーの参加が決定しています。
ASCジャパンのゼネラル・マネージャーである山本光治は、次のように述べています。「ASC認証エビを普及させ、責任ある養殖生産の仕組みを実践するにあたり、市場と生産者をつなぐ働きは、ASCが手がける事業の根幹と言えます。エクアドルは高品質なエビの重要な供給国です。日本の大手小売業を紹介できるという期待に胸を膨らませています。」
SSPのディレクターであるパメラ・ナート氏は、次のように述べています。「前回のシュリンプ・サミットにおいては、北米の参加企業各社にエクアドル産のエビの世界を探求して頂けました。ASCラベルの要件に準拠し、抗生物質の使用をゼロに抑え、水環境に対しての負荷を最小限に抑え、かつ、完全なトレーサビリティ(追跡可能性)に重点を置くという、最高の社会的・環境的責任におけるベスト・プラクティスを受け入れる、SSP生産者のコミットメントを体験していただきました。その結果、なぜエクアドルが世界有数のエビの生産国、輸出国であるのか確認していただきました。そのネットワークが今年はヨーロッパとアジアにも拡大し、三大市場から集まる更に多くの代表者にわれわれの業界の卓越した取り組みを直接ご覧いただけるという期待に、胸を膨らませております。」
エクアドルのエビ生産に密着取材
エクアドルは、世界有数のエビ生産国かつ輸出国です。ヨーロッパ、中国、米国などの主要な市場にバナメイエビ(P. Vannamei)を供給しています。2022年に、エクアドルは100万トン以上のエビを66カ国に輸出しました。輸出額は67億ドルに達しました。また、エクアドルは、世界のASC認証エビ生産の約40%を占めています。
グアヤキルで開催されるASCシュリンプ・サミットでは、盛りだくさんの議題が参加者に用意されています。会期中、サミット参加者はASC認証を取得した養殖場と加工工場を見学し、責任ある養殖生産の実態を直接確認していただきます。また、現在ASC飼料基準の対象になっている、責任ある水産養殖の重要な要素である飼料工場も視察の訪問先に含まれています。
ASCのエビの世界基準では、ASCラベルがつく全てのエビに抗生物質を使用しないことが要求されており、エクアドルの繊細な自然生態系を保全するために、責任ある養殖エビの生産から抗生物質を排除する動きと一致しています。安全で透明な業務と健全な製品を担保しながら世界の市場に打ち出すには、多くのステークホルダーとの協力が必要であり、ASCの取り組んでいる活動の重要性を強調しています。