
スクレッティング・ジャパン、国内初のASC認証飼料工場として新たな一歩
3月 26, 2025
スクレッティング・ジャパンの伊万里工場(佐賀県)が、日本の養殖業界に新たな一歩を刻みました。国内初のASC認証飼料工場として認められたことで、飼料供給の透明性が向上し、日本の水産業がより持続可能で責任ある生産体制へと発展する契機となります。
養殖業界の持続可能性を支えるASC認証飼料
スクレッティング・ジャパンの伊万里工場は、ブリ類、マダイ、鮭鱒類など、多様な養殖魚種向けの飼料を製造しています。ASC飼料認証の取得により、以下のような点で業界に貢献します。
- デューデリジェンス(適正調査)の標準化
- サプライヤー評価の強化
- 法的・環境的・社会的リスクの可視化
- サプライチェーン全体での連携強化
スクレッティング・ジャパンの朴 基顕(Gihyeon Park)ゼネラルマネージャーは、次のようにコメントしています。
「ASC飼料認証の取得は、当社のパーパスである『Feeding the Future』という理念を体現するものです。それは、増加する世界人口に持続可能かつ責任ある方法で食を提供することを意味しています。この認証は単なるゴールではなく、より持続可能な未来への第一歩です。今回の成果を支えたチームに誇りを持つとともに、日本の水産業界が国際基準により一層近づくきっかけとなることを願っています。」


2025年10月31日に向けた重要な節目
ASCジャパンの山本光治ゼネラルマネージャーは、「スクレッティング・ジャパンが国内で初めてASC飼料認証を取得したことは、日本の養殖業における持続可能な取り組みをさらに推進する重要な節目となります」と述べています。
「ASC認証養殖場にとって、2025年10月31日の適合期限に向けた対応が求められる中、ASC認証飼料の使用は重要な要素となります。スクレッティング・ジャパンの取り組みが、持続可能な飼料生産の普及を促し、日本の養殖業全体の発展につながることを期待しています。」
ASC飼料基準とは
ASC飼料基準は、養殖用飼料の責任ある生産を総合的に規定する厳格な基準です。労働者の権利や安全管理、環境保全、原材料の責任ある調達など、幅広い分野を網羅しています。
また、海産原料や植物原料(大豆・トウモロコシ等)など、すべての主要原材料とそのサプライチェーン全体への影響を考慮した基準となっています。
今回の認証取得により、スクレッティングは世界各地でASC飼料認証を取得している企業としてのリーダーシップをさらに強化しました。