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ASC認証を取得している国内の養殖場

宮城県漁協志津川支所戸倉

【認証取得年:2016年】

2016年3月、宮城県漁業共同組合志津川支所の戸倉事務所が手掛けるカキ養殖が、日本で初めてのASCの漁業認証を取得しました。認証取得後、数年経過しての報告によると、以下のような変化が見られました。

  • 生産密度の見直し飼育時期の短縮
  • 品質向上に伴う価格の向上
  • 生産者としての意識の変化
  • 研究機関との連携
  • 労働条件の向上と労働時間の短縮
  • 若い世代が生産現場に増加

 

黒瀬水産株式会社

【認証取得年:2017年】

株式会社ニッスイのグループ会社である黒瀬水産株式会社は、世界で初めてブリのASC認証を取得しました。
当社はブリを年間約10000トン水揚げし、種苗は100%全て自社で生産しています。天然資源に依存しない人工種苗を高度な生産体制で育て上げた、高品質かつサステナブル、完全養殖の「旬」のブリを、一年間を通してご提供し豊かな食卓を支えます。
黒瀬水産は、既存にとらわれず様々なイノベーションを通じて新しい養殖の形を追及していきます。

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グローバル・オーシャン・ワークス(GOW)と福山養殖

【認証取得年:2017年】

養殖場は鹿児島県錦江湾に位置し、錦江湾全体と比較すると非常に限られた面積を占めています。
認証を取得しているのはグローバル・オーシャン・ワークスの協力の下で管理されている福山養殖のブリ養殖場です。ブリのモジャコの受け入れから、育成、水揚げ、加工場への搬送までが含まれます。養殖場は福山養殖によって運営されています。グローバル・オーシャン・ワークスは福山養殖をサポートしており、またグローバル・オーシャン・ワークスの持つ工場で養殖されたブリを加工しています。この工場は別途CoC認証を取得しています。
福山養殖は1953年に設立されました。現在社長1人、従業員2人の計3人で管理されており、霧島市福山町では唯一の養殖業者です。そのため水質は概ね良好です。福山養殖では区画漁業権により合計最大20生簀での生産が認められていますが、現在は合計11生簀を使用しています。

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マルハニチロAQUA アクア事業所 上浦漁場

【認証取得年:2018年】

2018年4月、マルハニチログループのアクアファーム(大分県)がブリASC認証を取得しました。アクアファームは1991年に設立され、ブリを40万尾養殖しています。養殖されたブリは、マルハニチロの他のグループ会社の加工場まで運搬され、加工されます。

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株式会社ユーグレナ

【認証取得年:2019年】

2019年1月、株式会社ユーグレナと八重山殖産株式会社が沖縄県石垣島で生産する、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)とヤエヤマクロレラが「ASC-MSC 海藻(藻類)認証」を世界で初めて取得しました。
「ASC-MSC海藻(藻類)認証」は、それまでMSC認証、ASC認証ともに対象外だった海藻(藻類)の持続可能で環境に配慮した栽培を認証するために、ASCとMSCが2018年3月に初の共同策定基準として定めた認証です。
微細藻類ユーグレナは、植物と動物の両方の特徴を持ち、ビタミン類やミネラルなど豊富な種類の栄養素をバランス良く含む藻の一種です。ヤエヤマクロレラは、八重山殖産が手がけている石垣島で採取したクロレラ株で、同じく藻の一種です。代表商品はドリンクなどの食品、サプリメント、化粧品などで、バイオジェット燃料の原料開発も進めています。

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宮城県漁協石巻地区支所、石巻東部支所、石巻湾支所

【認証取得年:2018年】

2018年4月に、宮城県漁協石巻地区支所、石巻東部支所、石巻湾支所の3支所がASC認証を取得し、国内第2位の生産を誇る宮城県の過半数を超える量が認証のカキとなりました。この地域では「延縄式垂下法」によりカキが養殖されています。

 

東町漁業協同組合

【認証取得年:2019年】

2019年6月18日に、ブリを生産する漁業協同組合としては初のASC認証を取得しました。東町漁業協同組合は昭和24年に設立されました。正組合員数は約370、准組合員数は約250で、組合全体でのブリの生産尾数は年間約230万尾です。1尾4.5kg程度のサイズまで育て、出荷します。組合が管轄するブリ漁場は大きくまとめて一つの海域であり、一漁場と考えています。この中に、細かく区分分けされた漁業区画が全部で32区画あります。
今回ASCの対象となる生簀は2台であり、2生産者が1台ずつ管理しています。2018年9月1日から5年間の漁業権が付与されています。
モジャコはそれぞれ約8,000尾ずつから飼育を開始し、1年余りから1年半で出荷します。出荷サイズは4.5kgが目標で、季節により3~5kg程度の幅で変動します。

 

マルハニチロAQUA 奄美事業所 久根津漁場

【認証取得年:2019年】
マルハニチロ株式会社の連結子会社である(株)マルハニチロAQUA奄美事業所久根津漁場(旧(有)奄美養魚)(所在地:鹿児島県大島郡瀬戸内町)が、2019年7月25日付で、カンパチの養殖においてASC認証を取得しました。今回、カンパチにおけるASC認証の取得は、第1号、世界初となります。2018年4月にマルハニチロの子会社、(株)マルハニチロAQUAアクア事業所上浦漁場(旧(株)アクアファーム)(大分県佐伯市上浦)においてブリの認証を取得しており、グループとしては2つ目の養殖場となります。養殖場はマルハニチロの監督の下、マルハニチロAQUA久根津漁場によって管理されています。マルハニチロAQUA奄美事業所久根津漁場は1977年に設立され、マグロ2万尾、カンパチ20万尾を養殖しています。この地域は冬でも最低水温が19℃以上と温暖であり、潮通しがいいため、水質は概ね良好で、養殖に適した地となっています。

養殖されたカンパチは、マルハニチロの取引先の加工場まで運搬され、加工されます。マルハニチロでは「責任ある養殖」によって生産されたASC認証商品の取扱い拡大に取り組んでおり、今後さらなる飼料の改善・環境への配慮を行うことで、持続的でよりおいしい水産物の提供を進めています。

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日本サーモンファーム株式会社

【認証取得年:2019年】

青森県今別町に拠点とする日本サーモンファーム株式会社が、日本で初めてASCサケ基準の認証を2019年12月9日に取得しました。日本サーモンファームは、青森県青森市に位置するオカムラ食品工業株式会社のグループ会社として、2017年6月に設立されました。
現在、青森県深浦町に深浦スモルトステーション(中間育成場)と深浦養殖場、今別町に今別養殖場を有してサーモン養殖(ニジマス)事業を行っています。今別養殖場では、2017年に試験操業を開始し、生簀の規模、数ともに拡大しています。深浦スモルトステーションから11月にスモルトを受け入れ、海水に馴致させたのち、海面の生簀で育成し、4月頃に成長したものから順次水揚げをして出荷します。

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株式会社FRDジャパン

【認証取得年:2020年】

株式会社FRDジャパンでは、2018年より千葉県木更津市において独自の完全閉鎖循環濾過システムを使ったサーモントラウト養殖を開始し、2019年5月より出荷も行っています。2020年5月14日にはASCサケ基準認証も取得しました。埼玉県に所有するさいたま種苗生産プラントで180~200gまで育成を行い、木更津プラントに輸送した種苗を使って3kgサイズの成魚生産を行っています。

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株式会社マルキン

【認証取得年:2020年】

宮城県女川でギンザケの養殖加工業を行う株式会社マルキンが、日本で初めてギンザケのASC認証を2020年6月5日に取得しました。一般社団法人Fisherman Japan, Ocean Outcomes日本支部(現:株式会社シーフードレガシーと合併)と2017年に開始した日本初のAIPを実施したのちに、ASC認証取得に至りました。
AIP (Aquaculture Improvement Project:養殖業改善プロジェクト)とは、責任のある養殖業を実現するための世界的に行われているプロジェクトの一つで、本AIPは日本における初の事例として2017年に発足しました。

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株式会社ダイニチ

【認証取得年:2020年】

株式会社ダイニチとダイニチ関連養殖会社の株式会社内海水産が愛媛県宇和島市で生産するマダイが、2020年6月29日、世界初となるASC認証を取得しました。ダイニチの玉留一代表取締役社長は「今後は当社の水産加工場である海南シーフードセンター(和歌山県海南市)でASCの加工流通認証(CoC)を取得し、国内外の販売先と共に少しでもSDGs活動を進めていくよう努力していきたい」と述べています。

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弓ヶ浜水産株式会社

【認証取得年:2021年】

株式会社ニッスイのグループ企業で、ギンザケなどの養殖と加工・販売を行う弓ヶ浜水産株式会社は、2021年7月5日付で鳥取県の境港海面養殖場および新潟県佐渡事業所で、ギンザケのASC認証を取得しました。これに先立ち、CoC認証を本社工場は2019年9月に、また佐渡工場も2021年4月に取得していて、2022年春より実質的な認証魚の出荷を目指しているとのことです。

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熊本県海水養殖漁業協同組合(浦田水産株式会社)

【認証取得年:2021年】

熊本県海水養殖漁業協同組合および浦田水産株式会社は7月26日マダイとしては 国内2件目となる ASC認証を取得しました。今回の認証取得の準備として浦田水産と組合は株式会社 UMITO Partnersと飼料会社のスクレッティング株式会社と協働で熊本マダイ養殖業改善プロジェクト(Aquaculture Improvement Project, 以下:AIP)を 2020 年6月から取り組んでいました。今回の取得により、浦田水産のマダイが国際的にブランド力を高めるものとしても注目されています。

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株式会社獅子丸水産

【認証取得年:2023年】

JF東町・獅子丸水産は、2023年7月にマダイとしてASC認証を取得しました。
鹿児島県長島町獅子島を拠点とする、ブリとマダイを養殖する企業です。2020年に地元養殖業者11経営体が協業する形で株式会社化しました。社員は地元出身者なので地域経済維持に貢献。
先達の技術を継承しつつ、水産養殖業を環境面でも技術面でも経営面でも持続可能とするため、人工種苗転換や低魚粉・無魚粉飼料の使用、給餌機のスマート化など新しい取組に挑戦しています。

株式会社海神貿易

【認証取得年:2023年】

詳細はホームページをご確認ください。

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福井中央魚市株式会社

【認証取得年:2024年】

福井中央魚市株式会社は、名水の町・福井県大野市の淡水養魚場で養殖トラウトサーモンの稚魚を育て、福井県おおい町にて、海面のサーモン生産も行っております。
2019年には安定した種苗の供給を目指し、大野市に中間養殖施設を新設し、2024年1月30日付で日本初のASC淡水マス基準の認証を取得しました。別途、CoC認証の取得もしております。
産学官の共同研究と県内の養殖業者や加工場の協力もあり、安心安全なサーモン生産を実現することができました。
淡水での養殖を通じて年間を通じた水揚げを可能にした「ふくい名水サーモン」も2024年春から販売を開始しております。

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有限会社泉澤水産

【認証取得年:2024年】

有限会社泉澤水産は1933年に岩手県釜石市で創業した定置網漁業の会社で、現在は北海道、岩手県、宮城県、静岡県、高知県で10拠点の定置網を運営しています。
2020年11月からサーモン養殖を開始し、2024年4月、サクラマスとギンザケでASC認証を取得しました。
2024年度の養殖サーモンの水揚げ量はサクラマス150t、ギンザケ180tの合計約330tですが、将来的には年間1,000tの水揚げを目指しています。

弊社の養殖の特徴は、
①直径40m、深さ15mの大型生簀を使用し、ゆとりのある飼育環境で養殖。
②陸上給餌システムによる連続給餌と人による手撒き給餌の併用。
③採卵・交配・孵化・稚魚・成魚のサイクルを繰り返し行うことによる優良個体の創出。
の3点です。
これらを行うことにより、総生産に占める1尾3㎏以上のサクラマス、4㎏以上のギンザケの生産量が毎年増加しています。

「環境に配慮した持続可能な養殖」と「大きくて美味しい養殖サーモン」の両立に取り組んでいます。

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ASC認証を取得している国内養殖場リーフレット

リーフレット

(2024年7月現在)

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